ニュース ナウ
2023/12/16
ユーチューブのMPGから学ぶ事は
この頃、夜中にユーチューブを見ることが有ってアクシデントファイルを見て、なぜアクシデントが起きているのか、理論的に確認をするためにJボタンやKボタンを押して巻き戻しを何度も繰り返して見たりしましたので、リポートしますね。走りが足りなくて離陸速度になっていないのに、ブレークコードを引き始めている事による失速や、パイロットの体重にそぐわない大きいプロペラの推力と、ブレークコードを引いたままで上昇し始めることで後ろ向きに落ちてくる人、着陸の時に足を前後に構えず、両足揃えて着陸してこけていたり色々です。
しっかりとしたインストラクターの居ないグループは無線も付けていないので、インストラクターからのテクニカルサポートが無くて、何時までもプロペラを壊してしまう残念な飛行をしている感じです。
かなり多くみられたのは、離陸の時にブレークコードを少し引いた後、ブレークコードを戻さずに、引いたまま失速ギリギリの速度で急上昇していて、後ろ向きに落ちてき来たり、落ちてきそうな上昇をしている人が多いです。(ポーラーカーブの最小沈下速度よりもかなり失速速度に近い上昇速度です)恐ろしいです。
基本操作を書きますが、ライズアップの後は、離陸速度になるまではブレークコードをあまり引きません。
離陸速度を判断して(ポーラーカーブの最小沈下速度より右側の速度をイメージして)一度ブレークコードを引きますが、走り続けます。
足がしっかり浮いたらすぐにブレークコードを戻し始めて加速をします。
速度が2倍になると、揚力が4倍になる理論で、速度を増すことで上昇していくのです。(それは航空機が離陸する時と全く同じ理論操作です)
着陸の基本は、高度が有るうちにブレークコードを引き始めると失敗しますから、地面が近くなるまで最大速度を保って、最後に地面との足の高さがずっと1mくらいになるようにブレークコード操作をし、失速の手前でフルブレークです。
この時は、ハーネスから尻を抜いて足は前後に構えて片足づつ接地して走ります。
強風の時に上記のようなブレークコード操作をすると、カメの裏返しになります。
足の高さを地面から50cmくらいに保つブレークコード操作をして、フルブレークをせずに、ある程度推力を保って走るように接地するのが基本です。
最近見つけた東南アジア系と思われるアクシデントリポートは、皆さんモーターパラには相性が悪いアスペクト比の大きい山飛びのキャノピーを使用していいるので初心者にはとても難しくて、離着陸の時にこけています。
その中には、モーターパラに使用するとローリングする山飛びの初級機を取り付けているトライクも有りました。
山飛びの初級機には、モーターパラに使用してはいけないキャノピーがいくつか有るのです。
僕の所で一日体験に使用していたキャノピーは、ライズアップの時に片翼が地面に着いていても、リカバリー操作が出来るほどのキャノピーを使用していましたが、モーターパラに使用するとローリングします。
そのほか、山飛びのキャノピーでは翼端があまりドロップチップになっていない設計の物が有ります。そのキャノピーを使用して、パイロット体重にそぐわない大きなプロペラのエンジンユニットで離陸すると反トルクが大きいので、やはり片方のライザーにテンションがかかりすぎて、離陸してすぐに推力の向きに対してキャノピーの向きが大きくずれて飛行し始めますから、急上昇すると離陸後すぐに失敗します。
トライクの話に戻りますが、トライクにはモーターパラ用のアスペクト比の小さいキャノピーしか取り付けるべきではありません。
理由は、ライズアップの失敗率が少ないこと、助走中にダッチロールに入りにくい事、飛行中に気流の乱れが有ってもキャノピーが潰れる事が無い事です。
この夏の余市のアクシデントは、初心者がアスペクト比の有るキャノピーを使用している上に、離陸してすぐに片方のブレークコードを離していて、(座り直しをするために片方のブレークコードを放してるように見えます)そのうえなぜかもう片方のブレークコードを何度か引いていたことが事がスパイラルに入り始めた原因でした。
それでも使用しているキャノピーが、モネやユニバーサルの様な回復特性が良いキャノピーであれば、そのようなブレークコード操作をしても、スパイラルには入らなかったと見ています。(離陸から墜落まで、前方からすべてを録画していたビデオを見ての分析です)
でも、その時のパイロットはすっかり元気になっていると聞いていて、ホッとしています。
カヌーの話に飛びますが、高性能なカヌーは転覆しやすいです。競技用のカヌーに至っては、バランスを取り続けていなければ、転覆するのだと聞いています。
パラグライダーは空を飛ぶスポーツですから、まず、アクシデントが起きない安全な機材をそろえる事がとても大事なのです。
2023/11/05
その9でおしまい。
古岡さんの着陸は何時も安定しています。今日もこんな感じで着陸した後も乱れた陸風なのに20mもキャノピーを落とさずにゆっくり歩いてきています。今日はお昼前後の海風の時に飛ぶつもりで皆さん集まってきたのですが、結局陸風になっても石狩灯台まで飛んで行って、夕方まであれこれ話に花を咲かせてお開きでした。
石狩浜に雪が積もるまでもう少し。
もう、フライトスーツを着込んでいないと寒い季節です。
飛んでいると鼻水があごの所まで流れて落ちて・・・ふふ!!!
2023/11/05
その8
着陸して雑談をしていると、後ろで古岡さんが離陸していましたので上昇中をパチリ。エンジンユニットはニルバナのコリブリです。110CCエンジンでセル付きです。プロペラガードの胴体部分はグラスファイバーコンポジットになっていて燃料タンク一体型の魅力的な設計です。
しりもち着陸をしてもプロペラが破損する事がほとんどない優れた設計です。
古岡さんはこのエンジンユニットを20年近く使用していただいていますが、バッテリーをニッカドからリチュームバッテリーに取り換えていますが、プロペラもフレームも一度も壊していないのです。
2023/11/05
その7
接近中の朝妻さんをパチリ。キャノピーはお気に入りのVキング。エンジンユニットは有り余る推力のリミニプレーンジットです。
3枚目の写真は、朝妻さんと無線でコンタクトをしてからのすれ違いでのショットなのですが、もっとアップでシャッターを切っていたはずなのに水分離れていたので、これでも2倍に気の取りトリミングをしているのですが・・・
やっぱし平行に飛んでシャッターを切らないとうまく撮れない感じです。
2023/11/05
その6
何時もの石狩川河口の風景です。一カ所が極端に狭くなっています。
3枚目の写真の向こう岸の小川から大雨の時に大量の砂が流れて来てこの場所を狭くしています。
よく見るとこちら側の砂地の表面が黒くなっています。砂鉄かもしれませんね。
2023/11/05
その5
朝妻さんが石狩に向かっているので、僕も離陸です。草木が秋の色になり始めています。
やはり陸風なので風が不安定なのですが、危険なほどの揺れではなく、一般的な揺れです。今日は薄曇りなので地面温度が上がっていませんから穏やかな方です。
1枚目の写真は遠くに朝妻さんが写っています。今から出発です。
石狩灯台までの大副15Kmの燃料は1.5リットルくらいで行けちゃいます。
2枚目は「あそびーち」手前上空です。この時期でも釣りなどの人も含めて少し人が居ました。
手を振ってくれるので、こちらからもニコニコと手を振ります。
3枚目は石狩灯台です。
石狩灯台が出来たときにはおそらく石狩川河口の突端だったと思います。
石狩川が蛇行していたころは、砂が沈殿して新たな平野が出来ていたのだと思いますが、今のようにまっすぐに作られた河は、勢いよく砂が海に出てきますから、この辺りもどんどん大地となって広がっているのだと思っています。
2023/11/05
その4
車もまばらな季節ですが、ハイエースが一台ペロブスカイト太陽光パネルを広げています。4枚でしたから200Wくらいの起電力が有りますから、充電設備がしっかりしていれば電子レンジも使えて快適です。もしかしたらここに住み始めたのかもしれません。
食事をして昼寝をしていると、中井さんも来ていました。
朝妻さんが「石狩灯台まで行きます」と、言うので、僕もかでてもらうことにしました。
北風なのでキャノピーを北に向けてセットしたのですが、あっという間に南向きの風に替わっています。