山飛びテクニック
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2 離陸前も飛行中も
2018.08.16
離陸の前に必ずフライト中のパイロットをチェックです。
すでに飛んでいるパイロットがどことどこで上昇しているのか観察し、飛行中も他の機体がどこで上昇しているのか目を凝らし、その日の上昇気流がどこに有るのか、他のパイロットが上昇しているのを観察します。
ニュースナウの書き込みのために、サーモセンサーで晴れた日にいろいろと地面温度を測定したことが有ります。草地の温度は15度前後でした。春の枯草や、刈り倒した乾いた枯草は25度前後でした。まだ野菜が伸びていない春先の畑の土は、乾いていると30度近くまで上がっている事が有りますが、つねに地中からの水分が蒸発しているせいなのか、表面だけは25度くらいが多いです。
アスファルトは日差しが弱くても周りのどこよりも温度が上がっていて、風の弱いカンカン照りの日は40度を超えたりもします。
アスファルト面は曇りの日でも周りのどこよりも温度が高いので、ある程度の上昇風が出ています。
離陸するタイミングは雲の動きを見て、サーマル源の地面が日陰になっていないか、地面温度が下がっているタイミングを避けて離陸です。
以前、中野さんが低くなりすぎて着陸場に戻れないときに「アスファルト道路の上昇風で戻ってください」と無線を入れて、道路の上を低空でずっと高度を保ったまま、とうとう着陸場まで余裕で戻ってきたことが有ります。もしそんなことになった時は是非試してみてください。
つねに地上のサーマル源、特に風がよどんでいる地形から周期的に出る勢いのあるサーマルや、斜面上昇風を観察しながら上昇気流を捕らえて飛行しますが、雲低近くまで上昇したならば、地上のサーマル源の上昇風がどこに上がっているか見当がつきにくいので、次の飛行コースは地上のサーマル源ではなく、近くにあるサーマル雲を目標にします。
バリオが少ししか鳴らないとき
その日のコンディションにもよりますが、上昇しない程度のサーマルも、粘ってねばってとうとう勢いよく上昇した経験が何度もあります。是非試してみてください。とうとう上昇し始める体験に出会えると思います。
バリオが少ししか鳴らないときや、旋回しても上昇し始めないときに、無視して次のサーマルを探しに行っても、結果的に下降気流をあえいで、駄目だったことが多いですし、粘ろうとしなかった人はそのまま着陸していて、その1フライトがもったいないと思います。
ネバって結果的に上がらなかったらあきらめればいいのです。
ねばっても結果的に上がらなかったとしても、1本のフライトを無駄なく全力で努力したことで、フライト技術が磨かれるのです。
ぶっ飛びコンディションでも
斜面上昇風が無い日でも、わずかな林よりも地面温度が上昇していると思われる上昇風をイメージして飛行コースを計画します。出来るだけ長く飛ぶ努力がフライト技術の向上になるのです。
ぶっ飛びのコンディションであれば、Bストールやピッチングやローリング、場周経路の練習をしてみるとか、ハーネスのサイドベルトを緩めて抗力を少なくするリクライニングスタイルの効果を試したりしてください。
できるだけ1本の1本のフライトに、テーマを持って理論を確かめながら挑んでほしいと思います。
2018.08.16 01:14 |
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