4 フライト前のチェック
2018.08.14
4 フライト前のチェック
エリアの山頂にある吹き流しを見てその日の風を確認し、ハーネスのレスキューピン、着込んだハーネスの各部のバックルがしっかり接続されているかチェックです。
ライズアップ前のセットアップは、扇形に広げたキャノピーのライザーとブレークコードを一本ずつ引いてラインチェックします。そしてもう一度ハーネスのすべてのバックルとカラビナのチェックに加え、アクセルラインの接続を忘れていないか、ブレークコードがライザーに一回りしていないか、バリオの電源スイッチ、無線の送受信などもしっかりチェックを完了してください。
15年ほど前まで、山頂での移動や休憩のときに両足のレッグベルトを外してしまい、その事を忘れて離陸し、座板に座ることが出来ずに飛行してしまうアクシデントが世界中で起きていました。
僕は、20年ほど前に一度だけ目の前で、ハーネスからパイロットがすり抜けて、ハーネスだけが飛んで行ったのを見ました。(そのパイロットは、正対でライズアップしたその場所に立ったまま、両手を上げたままで、真上に飛んでいくハーネスを見上げていました)
その後のハーネスは世界中で改良され、座板の真ん中からもう1本ベルトが増えて、お腹のチェストベルトのT型バックルで接続されるシステムに変更になりました。
フライト前は、アクセルラインの接続も含め、再度ハーネスのチェックをしてください。
テイクオフ前の「無線チェック」の言葉を「レッグベルトOK」に変える案はどうでしょうか。
ハガキのような厚紙に自分なりのチェックリストを書き込んで、テイクオフ前にひとつひとつチェックする事も良いと思います。(離着陸前の航空機パイロットの必要事項です)
この春のカムイリンクスではほぼ無風の中で、正対ライズアップから3秒間頭上のキャノピー点検、そして全速力の加速をして30mほどゲレンデを走って離陸しています。
スキー場は緩斜面なゲレンデからの離陸が意外に多いのです。
その時のためにルスツの東斜面からの離陸も、時々練習すると良いと思っています。
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