5 石狩平野の風
2018.08.14
5 石狩平野の風
今はもう言わなくなった言葉で「札幌名物馬糞風」が有ります。1965年くらいまで、札幌市内の輸送手段は馬車であったせいで、春の雪解けとともに道路上のそれが春風に舞っていました。
春先4月、それは春の内陸の気温に対しておよそ2か月遅れで海水温が上昇すると言われていて、海水温がまだ低いために、海に勢いよく下降気流が入り、その気流が春の強い陽射しで内陸の上昇気流に引っ張られて強い西風となり石狩平野に入り込むのです。
今は各地の風データが細かく出ていますから、見比べると石狩湾から入り込む風は、石狩川に沿って時間を追って栗沢や岩見沢まで入り込み、昼前後には美唄、歌志内まで入っているのが分かります。
石狩湾の海水温度が上がってくる6月には、やがて強い海風も穏やかな海風となり収まってきます。
また、冬になると、内陸の温度より海水の温度が高いせいで、石狩湾から水分を含んだ上昇気流によって石狩湾低気圧が発生し、風に乗って当別から岩見沢方向の大雪が降るのです。


